続々・殺戮淫魔

私が鞭を振るうと人間は触れただけで弾け飛ぶ。
より正しくは“爆ぜる”のだ。
よく任務を共にするユーコが素手で仕事するのに対して
私はこの鞭が武器。
もちろん素手でも人間程度なら壊すのは簡単だが
効率的に処理するには鞭の方が優れている。
これは私たち生体兵器それぞれの個人差によるもので、
ユーコのように肉体そのものを武器としている者や
私のように好んで得物を持つ者もいる。
「どうしたの? アヤカ?」
組織から餌として与えられた男を犯していたユーコが声をかけてくる。
美しい顔立ちの青年は既にユーコのテクニックによって
精神崩壊を起こしてしまってしまい、狂ったように喘ぐだけだ。
「そろそろフィニッシュよ。一緒に飲もうよ」
優形の外見には似合わない凶悪な男根がそそり立っているがこれは
ユーコの口技によるものが大きい。
艶のある長い黒髪をかきあげて微笑む彼女。
その見事なプロポーションに彼女お気に入りの肩紐Tバックショーツだけを身に着けて
餌に馬乗りになっている。
「そうね、おもいっきりイカせてあげましょう」
何も身に着けずに鞭を弄んでいた私はそれを置き、ユーコの鼻先にある
男根の先端に口をつける。ユーコは肉の幹に舌を這わせ唇で吸い回す。
やがて名も知らぬ青年は最期の盛大な射精を行なった。


ここは組織から私たちに与えられたマンションの一室。
生体兵器は各々部屋を与えられるのだが、私は仕事のみならず
プライベートでも肌を合わせる仲のユーコと同居していた。
ひとつのマンションに生体兵器が複数入居するのは表向き禁止されているが
私たちは特例として許されていた。それだけこなした任務が多いからだ。
大きなリビングと広いベッドルームというVIPルーム並みの高待遇なのは餌が必要という
私たちの特殊な生態によるもの。
もちろん完全防音でどんなに餌たちが悲鳴を上げても隣りの住人に聞かれる事は無い。
とはいえ餌に拷問をすると生きが悪くなるのでなるべくそういう事は避けているが、
誰だって機嫌の悪い時くらいあるのだ。
キングサイズのベッドの上にはユーコと私、それにたった今精を吸い尽くしたばかりの餌が、
ベッドの下には朝食に喰った餌がいくつも転がっていた。
そこに新しい仲間を蹴り落してから私は肌に精液を広げているユーコの脇に寝転がる。
「今日はどうしよっか?」
「スポーツジムでつまみ食いなんてどうかな」
私の問いにユーコが答える。
生体兵器には殺戮許可証が与えられている。
それは任務以外の行為にも適用される素敵なものだった。
目撃者の完殺ができるのならば、どのような場所ででもそれが許可されるのだ。
もちろん個人個人の力量に応じて、ではある。
例えば満員電車の中で仕事や食事を行い、他の車両の乗客などに気取られる事無く
その車両の乗員乗客を皆殺しにする事などだ。
目撃者を消すために死体の数が増えるのは想定内、というのが組織の考え方であり
私たちの存在意義でもあるのだ。


全くのプライベートでの殺戮。
これは仕事とは別の私たちの楽しみのひとつ。
私とユーコはこれからそれを行おうとしているところだ。
オフィスビルに近いこのスポーツジムは高層階の隔絶した場所にあり、
本来の目標はこのジムの経営者。
生体兵器の技量をもってすれば最上階のオーナー室に潜入して始末するのは
とても容易なことだ。
だが、私たちへその仕事が来た、ということはやや事情が違う。
私やユーコは二桁や三桁といった数をこなすのに特化して調整されているからだ。
実際、ユーコと二人で中南米某国へ出張した時には正規の戦闘訓練を積んだ
部隊をいくつも殲滅させている。
もちろん少数精鋭が相手であったとしても任務をまっとうしてみせるが、
今回はそうではない。むしろ見せしめとして目撃者を増やせ、と言外に言っているわけだ。
ただ口封じもセットになっているので実際に生きた証人は残らないのだが。
そのような仕事こそ私たちが最も得意とし、そして心の底から望むもの。
警報装置に少し細工をして誰も出入りできないようにしておいて、
私たちは各々のやり方で餌たちを魅了する。
生体兵器のフェロモンは閉鎖された空間で最もその効果を発揮する。
目撃者を逃がさない為なのだが、それは同時に餌を捕らえる為でもある。
私は仕事で身に着ける胸と股間の開いたボンテージの下にその部分だけを隠す
レオタードを着て、ストレッチャーに馬乗りになっていた。
両足と両手で器具を動かす、ごく一般的なものだ。
ただし、重さは最大限に上げてある。
それは身体に負荷をかけてフェロモンの放出を最大限上げるためだ。
人間向けのそれは私には軽過ぎるが無いものねだりはしないのが流儀。
股間の筋を薄いレオタードの生地に浮き上がらせて足を動かす私に
室内にいる人間たちの目が集まる。


「ん、っむ」
十回もゆかないうちに愛液が染み出してきた。
ユーコにも言われている事だが、私は濡れやすいらしい。
たちまち生地から零れた愛液が足動かすごとにストレッチャーにいやらしい跡をつくる。
やがて天井の高い広い室内に私のフェロモンが行き渡り、
その場の人間たちは蕩けたような表情で立っているのもやっとの状態になる。
私は愛液の染みたレオタードを引き破り、仕事の時と同じ姿になる。
もう誰も私の姿を批難しようとはしない。皆、脳神経まで私のフェロモンに
冒されているからだ。
私はガラス張りの壁に寄って、隣りのフロアのプールへと目をやると
そこではいつもの肩紐ショーツにトップビキニ姿のユーコが水中で男を犯していた。
周りには何人も集まり、彼女の痴態を見ながら自慰に耽っている。
彼女のフェロモンには男の射精量を増やすという効能があるのだが
それ以上に精液の無駄撃ちさせるのが彼女の癖。
プールの水があちこちで白く濁っているのがここからでも見て取れる。
やがて口元から精液を滴らせたユーコがプールから上がると、周りの者たちも
曳かれたようにプールサイドに集まってゆく。
その人だかりの中から、私へ向けてウインク。処理開始の合図だ。
ややせっかちなのが彼女の困ったところだが、チームワークがこの仕事の要。
それに私の股間も愛液を滝のように垂れ流し。ユーコを見ていて濡れたのではない。
私もこれから行う無慈悲な殺戮に興奮を覚えているのだ。


ゆっくりと振り向くともう遠慮なしに私を劣情に満ちた目で見ながら自慰に耽る男女数十人がいる。
私は自らの股間に右手をやり、女性器を指でかき回しながら手近な男に視線を向ける。
「ねぇ、あなた」
「はっ、ひぃあっ!」
声を掛けられただけでイッてしまう若い男。
筋骨隆々、という程では無いがそれなりにトレーニングで鍛え上げられた身体をしている。
これならば綺麗に爆ぜるだろう。
ランニングにトレーニングパンツにスニーカー。パンツからは私のフェロモンで限界以上にそそり立った
ペニスを出し、両手で扱いている。
飛び散った精液が私の下腹部にかかる。真っ赤なボンテージに白濁した精液のコントラストがたまらない。
それが糸を引いて口をあけた股間部へと流れてゆく。質量のあるそれが動いているのを
生地越しに敏感な肌が感じ取っていた。
私は女性器を触る指を手首まで押し込み、そこに仕込んでおいた愛用の鞭を引き摺り出す。
大抵は潜入時に行なう技だが今回は違う。ストレッチで身体を動かす度に子宮内でとぐろを巻く鞭が
内壁を刺激し、握りが膣壁を擦りあげる。引き抜いたそれは私の愛液がたっぷりと染み込み、
ぐっしょりと濡れてしまっている。引き抜いた衝撃でイキそうになるがそれはまだ我慢。
手始めに目の前に立つ彼の胸を一撃。たちまち肉の花と化す。
続けてその傍で自分の胸を弄っていたレオタード姿の女性の頭を打つと首から上は
最初から何も無かったかのように消え去るのだった。
首無しの彼女が倒れる前に私の鞭によっていくつもの肉の塊が作り出される。
ヒトが弾ける瞬間こそ私にとって至上の快楽。
ユーコに言わせるとヒトとは「精液の詰った肉袋」らしいのだが私の意見は違う。
「血の詰った肉袋」なのだ。
無心で鞭を振るう私。数分もしないうちにその場には人間の形をしたモノは私だけになった。
足元には最早原型を止めない十数人分の残骸が散らばり、
床のカーペットには血の池が広がっている。
壊すモノが無くなったのならそこには私は用は無い。ユーコの様子を見にその場を後にする。


プールサイドではユーコが男たちを犯していた。馬乗りになりながら別の男を咥え込んでいる。
周りには用済みとなり半ばやつれた男の死体が転がり、プールに浮いて、彼女がどのように
喰い散らかしたかが見てとれる。近くの柱にもたれて待っていると
やがて精を吸い尽くした最後の二人をプールへ投げ込みながらユーコが私の方へ近寄ってきた。
「あなた精液塗れよ。よく飽きないわね」
文字通り精液でずぶ濡れのユーコがにっこり笑って答える。
「そういうアヤカだって血塗れじゃないの」
その通りだ。肉の花を量産する副産物だが私はこの姿が嫌いではない。
むしろ生まれたばかりのような不思議で心地好い気持ちだった。
それはユーコも同じだろう。
血塗れの女と精液塗れの女。傍から見れば常軌を逸した光景だろうが
これこそ私たち生体兵器として当然の姿なのだ。
「アヤカ、来たわよ」
 肉の喜びに陶酔した表情だったユーコの顔がひきしまる。
封鎖してあった防火扉を押し開けて、黒づくめの男たちが拳銃を片手に乱入してくるのが見える。
「そのようね」
 ターゲットである経営者がようやく私たちに気付き、護衛の者を差し向けてきたのだ。
散乱した死体の山に怖気づいたのか入り口付近の受け付け前に固まっている。
「それじゃ、始めましょうか」
 鞭を握りなおす私。染み込んだ血が跳ねる。ユーコは肩紐を弾き精液の珠が飛ぶ。
メインディッシュの時間だ。私たちは二手に分かれて仕事に取り掛かるのだった。

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