「殺戮淫魔1」

あたしは血に塗れた指で股間に食い込んだ
肩紐Tバックショーツの紐を直した。
愛液でぐっしょりと濡れたそれは引き出すと糸を引いて
粘液が足元に零れ出す。
ぴったりとしたホルダーネックのノースリーブトップスは
あたしの豊かな胸に張り付いて浮き出た乳首まで
くっきり見えている。
肘上までのフィンガーレスのアームグローブと
太股までのオーバーニーソックスは返り血でぐっしょりと濡れている。
他には動きやすいローヒールのショートブーツのみ。
これがあたしの仕事の時の姿だ。
あまりにえっちな衣装だがそれは自らを欲情させるためのもの。
普段から煽情的な服が好みという分けではないが
仕事の時はこれがあたしのお気に入り。
激しく動いたときの食い込みが大好きでそれを見せ付けながら
戦うのが気持ちいいからだ。

今居るのは、ある港町の倉庫街の一角。
石畳の路上には薬物の取り引き途中にあたしに襲われて
応戦したマフィアたちの死体がいくつも転がっていた。
いつもながら派手に壊してしまったため数えるのは難しいが
30人以上はいたと思う。
でも誰一人あたしに掠り傷ひとつつけられなかった。
見張りの男を犯して既に発情していたあたしにとって、
マフィアとはいえ普通の人間。止まっているような動きでしかない。
トップスを押し上げる胸や濡れそぼった股間の打撃で潰れ、
あたしの手刀や蹴りで臓器をぶちまけながら次々と倒れてゆく。
逃げる者は背後から抑え付けてそのまま身体を引き千切る。
そうやっていつのまにかあたしの周りでは動く者は全くいなくなった。
でも、あたしの火照りは全く冷めない。
「欲求不満なのかな?」
あたしはそのまま肉片や骨がぶちまけられ血の沼と化した
倉庫街の路地裏で自慰を行なう。
戦いながら絶頂を迎えるのも好きだが一戦を終えた後のも格別だ。
血で濡れた壁によりかかり、トップスの上から、ショーツごと胸と股間をまさぐる。
事情を知らぬ者が見たら地獄絵図の中で自慰を行なうあたしをどう思うだろう。
構わない。男ならそのまま犯し、女なら道具にして壊す。それがあたしのやり方だ。

あたしは生体兵器。人間ではなく人間の形をしただけの凶器そのもの。
そして“殺戮許可証”を持つ数少ない殺し屋。
ある事故からこの身体となったあたしはその超絶した身体能力を使って
殺戮の限りを尽すことになった。
1:目標を殺す。
これは当たり前のことだ。
だが、その付随されたものがあたしの存在意義。
2:目撃者は殺す。
これも口封じとしてはある意味正しい。
だが、以下の項目はあたしにしか出来ないことだ。
3:1周辺にて目撃者を誘発し、殺戮せしむる。
つまり暗殺ではなく公然と殺害せよ、ということだ。
嬉しい事にそのやり方は許可者に一任されている。
だからあたしは自慰を行ないながら仕事する。
性的昂揚状態にあればあるほど、身体能力は高まるという
特殊な理由にもよるが、あたしはそれを楽しんでいる。それが許されるからだ。
そしてあたしが今の仕事に満足している理由がもうひとつ。
2の条項にもよるのだが、仕事場所へ向かう途中と帰る最中にも
それが該当するのだ。
とはいえ仕事前に楽しみ過ぎるとチャンスを逃してしまうこともあるので
それは程ほどにして、帰りのお楽しみがあたしだけの時間。
血塗れのまま、もしくは何処かで身体を洗ってから
人気の多いところで偶然にも出くわした運の悪い人たちで楽しむのだ。

火照った身体に夜風が心地好い。
一仕事終えたあたしは近くの臨海公園の噴水で軽く身体を洗い、
今は高層ビル街を駆け抜けていた。
屋上から屋上へと、超越した運動能力で軽々と隣りのビルへと飛び移る。
足の下では繁華街の明かりが輝き、週末の夜を楽しむ人間たちの群れと
行き交う自動車が列を為している。
その遥か上をえっちな格好の女の子が愛液を零しながら走っているとは
誰一人思わないだろう。腰まで伸びたあたし自慢のストレートの髪が風に靡く。
仕事の後で高いところを駆け回るのはあたしの習慣となっていた。
理由は特に考えた事は無いが、昂揚した心と身体で夜の街を見下ろすのが
とても気持ちいいからなのかもしれない。

国家公認の始末屋であるあたしの仕事は
政府と敵対する組織の抹殺が主な仕事だ。
大抵は個人ではなく団体そのもの。複数の構成員を処理するのが常だ。
先ほどのように単なるマフィアの場合もあればテロリストの時もあり、
場合によっては反逆者のグループの時もある。

はっきり言おう。あたしは殺人快楽症だ。
これは同じ身体を持つ者に共通して言えることだが
そんな中でもあたしは常軌を逸しているらしい。
時々組んで仕事をするパートナーによく言われるのだが
確かに処理をしている時のあたしは最も満たされている。
仕事そっちのけで自慰に耽ることなく、自分の身体を弄くらなくとも
イケるあたしが羨ましい、と。
確かに引き裂いたり潰したりしていると身体が勝手に絶頂を迎えてしまう。
あたしは意識してやっている分けではないのだが、
傍からはイキっぱなしのように見えるという。

生体兵器の素体は女性のみ。
男性体は昂揚状態による快楽に精神が耐えられないのだ。
被検体はすべて暴走してしまい、やがて肉体も崩壊をはじめてしまう。
女性体も万能ではなく、一日に一定量の人間の精液を摂取しなければ
精神が崩壊してしまい、結果として暴走をはじめてしまうという。
よってあたしたち生体兵器は男から精液を搾るのが日課となっている。
それは平均的成人男性の射精量を遥かに超えるため、
毎日複数の男性を相手にする。
幸いなことに子宮や膣のみならず、胃腸においても吸収されるため
乱交が最適な吸精方法となのだ。
あたしはどちらかというと一対一で吸い尽くすのが好みなので
非効率なのは否めなく、結果として多数の男を喰い散らかす事になってしまう。
但し口封じは行なわなくてはならないので私用での処理が赦される例外条項だ。
勿論条項2がこれにも適用されるので結局たくさんの死体が散乱してしまうのだが
それは食後の軽い運動ということであたしたちは納得していた。
とはいえ一般市民ばかり餌にする分けにはゆかず、
どちらかというと裏社会の人間を襲うことが多くなっていった。
手荒に逆レイプする時もあれば誘い受けで吸い尽くす時もある。
発情した場所によっては昂ぶりを抑えるために殺戮の限りを尽すこともあるが
大抵は人目の少ない処で肉欲のままに交わるのだ。
あたしたちが狩りをはじめてから一年もせずに二つ名が広まることになった。
今では誰しも畏怖と期待を以ってこう呼んでいる。

ジェノサイド・サキュバス、と。

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